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ファイナンシャルプランナー 高田晶子
多くの金融機関のウエブサイト内にある住宅ローンのシミュレーター。手軽に自分のペースで何度でも試算できるのがいいですね。資金計画を立てる時には、ぜひシミュレーターを活用してほしいのです。シミュレーターで、どんなことができるのか見てみましょう。
(解説:ファイナンシャルプランナー 高田晶子)

数字を入れ替えて住宅ローンの仕組みを知る

住宅ローンのシミュレーターで計算できることとして、まず浮かぶのが、「毎月返済額」ですね。では、3,000万円を借入れしたら毎月返済額はいくらになるか、シミュレーションしてみましょう。
実際に、シミュレーターに向かってみると、計算するには、他にも入力する項目が必要なことがわかります。金利、返済年数、ボーナス返済分などです。これらの欄に何を入力したらよいかわからない時は、まずは次のように入力し、一歩進みましょう。

・金利……決めている金利タイプがあれば、最近の金利。特に無ければ、仮の金利として、【フラット35】の金利情報から、今月の最も多い金利を採用して入力してください。

・返済年数……この頃までに返済したい、という年数を入れましょう。会社員の方であれば定年退職までの年数が、自営業の方であればリタイアまでの年数が目安になります。

・ボーナス返済分……最初は「なし」で計算してみましょう。

<シミュレーション例>
借入額3,000万円、ボーナス返済なし、元利均等返済の場合

シミュレーション例

1. 35年返済で計算してみる。
2. 返済期間を5年短くしてみる……毎月返済額は増えたが、総返済額は減った。
3. (返済期間を5年短くしたまま)金利を下げてみる……毎月返済額も総返済額も減った。
4. (返済期間を5年短くしたまま)金利を上げてみる……毎月返済額も総返済額も増えた。

このように、数字をいろいろと入れ替えてみましょう。借入額、金利、返済年数がどのように返済額に影響するかなど、住宅ローンの仕組みがわかるでしょう。

確実に返済可能か考えてみる

借入れしようと思っている金額でシミュレーションしたら、次のような手順で、調整・検討をしていきましょう。

・返済期間を短くしても返せるか?
総返済額が少なくなるのでお得に見えますが、毎月の返済額は多くなっているはずです。ちょっと頑張れば大丈夫、と思うかもしれませんが、その「ちょっと」をずっと続けることはできるでしょうか?

・将来金利アップしても返せるか?
金利が低いほど毎月の返済額も総返済額も少なくなります。ただし、固定金利で考えていたけれど、変動金利の金利にしてみた、など将来金利が変動するタイプの金利水準で計算した場合は、将来金利がアップしても大丈夫かを検討しましょう。金利が上昇した場合の返済額を知るためにも、将来の金利を変えてシミュレーションしてみましょう。

そして、もう一つ試して欲しいことがあります。

・借入額を少なくしてみる
借入額が少なくなれば、当然毎月の返済額も総返済額も減ります。もし、減った返済額の方が「安心だな」と思ったら、資金計画をもう一度見直ししましょう。購入予算を下げることはできないか、両親に援助をお願いできないか、など借入額を少なくする方向で検討しましょう。ちょっとした心の声はとても重要です。

このように数字を変えながら、「最後まで返せるか」を考えてみてください。シミュレーターの良いところは、自分のペースで、何度でも、何通りでも数字を入れ替えることができることです。納得できる資金計画を立てるためにも活用してください。

本記事を執筆いただいた先生について

高田 晶子(たかだ あきこ)

信託銀行不動産部勤務、不動産コンサルティング会社を経て、1996年FPとして独立。2010年より株式会社マネーライフナビ取締役。
お金の豊かさだけでなく、お金に対して抱いている不安や不満を取り除くことによって得られる安心感こそ大切なこと。「自分らしさを見つけ、心豊かな生活を送っていただきたい」をモットーに、個人相談業務を中心に活動。
 
■公式ホームページ
http://www.moneylife.co.jp/別ウィンドウで表示
 
■資格
ファイナンシャルプランナー(一級FP技能士)、住宅ローンアドバイザー、持ち味マネーカードインストラクター
 
■著書
「住宅ローン」賢い人はこう借りる! (共著、PHP研究所)
「マイホーム」賢い人はこうして買う! (共著、PHP研究所)
「住宅ローンアドバイザー」養成講座(住宅金融普及協会)『基礎コース』『応用コース』テキストの企画、執筆